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さばきと救い
1主はこう告げます。
「わたしのことを聞きもしなかった民が、
今ではわたしを捜し出す。
かつてわたしを捜しもしなかった民が、
わたしを見いだす。
2ところが、イスラエルはどうだろう。
わたしが一日中手を広げて招いているのに、
今も逆らっている。
自分の思いどおりに悪の道を歩き続けている。
3多くの園で偶像を拝み、家の屋上で香をたき、
いつもわたしを怒らせている。
4夜は夜で、墓地や洞窟へ出かけて悪霊を拝み、
豚や、その他の禁じられているものを食べる。
5それでいて、人には平然と、
『そばに来るな。汚らわしい。
おれはおまえよりきよいのだ』と言う。
彼らを見ると、わたしは息苦しくなる。
昼も夜も、わたしを怒らせるからだ。
6さあ、これが、わたしの書いた声明文だ。
『わたしは黙っていない。きっと報復する。
そうだ、間違いなく報復する。』
7彼らの罪だけではない。
先祖の罪にも報復する。
先祖たちも、山々の上で香をたき、
丘の上でわたしを侮辱したからだ。
今こそ、いやと言うほど悪に報いよう。
8だが、全部を滅ぼすわけではない。
悪いぶどうの房に
良いぶどうも混ざっていることだから、
イスラエル人全部を滅ぼしはしない。
中には、心のきよい、わたしのしもべもいるのだ。
9その残りの者を取っておき、イスラエルの地を与える。
わたしの選ぶ者がその地を受け継ぎ、
そこでわたしに仕えるようになる。
10わたしを尋ね求めた者のために、
シャロンの平野は再び羊の群れで埋まり、
アコルの谷は家畜の群れを飼う所となる。
11しかし、それ以外の者たちには容赦しない。
彼らはわたしと神殿とを捨て、
『幸運』と『運命』の神々を拝んできた。
12それゆえ、剣に渡す『運命』に定めよう。
また、彼らの『幸運』は暗いものとなろう。
わたしが呼んだ時にこたえず、
わたしが語った時に聞こうとしなかったからだ。
そればかりか、わたしの目の前でわざと罪を犯し、
よりによってわたしの憎むことをしてきた。」

13それで、神である主は告げます。
「おまえたちは飢えるが、
わたしのしもべたちは十分に食べる。
おまえたちはのどが渇くが、彼らは存分に飲む。
おまえたちは悲しみに沈み、恥を見るが、彼らは喜ぶ。
14おまえたちは、悲しみと苦しみと絶望の中で
泣き叫ぶが、彼らは喜びのあまり歌いだす。
15おまえたちの名は、わたしの民の間で、
のろいの代名詞となる。」
それは、主があなたがたを殺し、
真の主のしもべをほかの名で呼ぶからです。
16「しかし、祝福を祈り求め、誓う者がみな、
まことの神の御名を使うようになる日が来る。
わたしが怒りを静め、
おまえたちのした悪事を忘れるからだ。
新しい天と地
17わたしは新しい天と地とを造る。
それは目をみはるほどすばらしいので、
もうだれも、古い天と地とを思い出さなくなる。
18わたしの造るものをいつまでも喜びなさい。
わたしはエルサレムを、幸福の都として建て直す。
そこに住む者はいつも喜びにあふれる。
19エルサレムとわたしの民は、わたしの喜びだ。
そこにはもう、泣き声や叫び声は聞かれない。
20生まれてすぐに死ぬ赤ん坊はいなくなる。
百歳まで長生きしても、まだ老人とは呼ばれない。
その若さで死ぬのは罪人だけだ。
21-22その時には、
家を建てればいつまでも住むことができる。
昔のように、外国の軍隊が侵入し、
家を壊されることはない。
わたしの民はぶどう園を作り、
取れた実を自分で食べる。
敵が横取りすることはない。
だれもが木の寿命ほども長生きし、
丹精して作った穀物を、
長い間楽しみながら食べる。
23せっかく刈り入れた物が敵の食糧になったり、
生まれた子どもが戦場で死んだりすることはない。
彼らは主に祝福され、その子らも祝福されるからだ。
24彼らが呼ぶ前から、わたしは答える。
彼らが困って相談を持ちかけるとき、
わたしは先回りして、彼らの祈りに答える。
25狼と子羊はいっしょに草を食べ、
ライオンは牛のようにわらを食べ、
蛇はちりを食べて、人にはかみつかない。
その時、わたしの聖なる山で、
傷つくものは一人もなく、壊れるものは一つもない。」
主はそう語ります。