Aa

9

知恵と愚かな女の勧め
1知恵はりっぱな宮殿を建て、
2大宴会を開こうと、ぶどう酒を用意し、
3娘たちに客を呼びに行かせました。
娘たちは人通りの多い場所で呼びかけました。
4「謙遜な人々は、
どうぞおいでください。
5知恵が開く宴会で、私が作ったぶどう酒を
お召し上がりください。
6どうしたら賢くなれるか、
賢明に生きられるか、よくわかるでしょう。」
7-8人をさげすむような者に忠告を与えても、
辛辣なことばで言い返されるだけです。
その人のことを思ってしてあげても、
恨まれるだけなので、
もうかかわらないほうがよいのです。
知恵のある人は違います。
忠告すると、前以上にあなたを愛してくれます。
9知恵のある人を教えなさい。
その人は、ますます賢くなります。
正しい人を教えなさい。
その人は、さらに多くのことがわかるようになります。
10知恵の基本は、主を恐れ、大切にすることです。
物事がよくわかるようにしたければ、
まず神を知りなさい。
11「生きがいのある実り多い人生を
送らせてあげよう」と、知恵は勧めます。
12知恵は知恵ある人を助けます。
知恵をあざけるなら、自分が傷つくだけです。
13悪い女はがさつで、みだらで、恥知らずです。
14自分の家の前や町角で、
15通りがかりの人や仕事に出かける人を
つかまえては誘惑し、
16だましやすそうな人を見つけると、
しつこくささやきかけます。
「私の家にいらっしゃい。
17盗んだ水は甘く、盗んだ食べ物はおいしいのです。」
18彼らは、この女の客になった者が
今は地獄にいることを知らないのです。